今回の住まい手も土地購入の検討時から二人三脚で家づくりをはじめられた方ですが、運良く最適な建築地と出会える事が出来き、建築プランのスタートとなりました。敷地は南北に長く、東側隣地には共同住宅（アパート）とその駐車場が隣接しています。ご家族構成は、ご夫婦とお子様が4人。合計6人家族の為の家づくりとなります。
お子様は、小学生高学年生を筆頭に男女4人、今はご夫婦共々みなで就寝をしていますが、近い将来、上のお子様から順番に個室が欲しい所。やはり大人数のご家族ですので収納量には気を使いですね。アウトドア好きのご家族で、休日には、ご家族全員でキャンプもされるとの事で、テント・寝袋・テーブル・チェア 他、遊びでも6人分の道具が必要になり、それは大きな収納力が求められます。
通常、大容量の収納を考える場合、建物内部に納戸や外部に物置などを配置しがちですが、、、Y’sの家づくりでは、ちょっと一工夫をしたプランになります
Y’sの上づくりでは、エアコン機器に頼らない家づくりを目指していますので、冬季を除き、玄関戸は解放（開けたまま）が基本です。しかし、今回の様に隣接する東面にアパートがあり、かつそのバルコニーも全戸、こちらを向いています。玄関を開放すれば家の中まで丸見えになってしまいます、、、
東側隣地にはアパート＆駐車場が、、、
向かって右が玄関戸・左側が外収納。奥には、、、
大容量の収納（アウトドア用品の為）とアパートからの視線対策が必須の家づくりになります
そこで、車の駐車位置からもアクセスし易い位置に外収納を配置し、その収納自体が隣家のアパートから視線を遮り、プライバシーの確保も担ってもらうプランになっています。外収納と言えど、建物と一体の収納ですので、暑さ・寒さ・湿気などの居住空間の室内と同等ですので、アウトドア用品など特に外部で使用する物だけでなく、季節の小物である雛人形や衣服などを入れて頂いても問題ありません
隣地から建物をみると木の板塀があるだけですが、、、、
通路を通った先には、、大きな下屋（屋根）に守られた板間の空間
ご家族が多く、特に育ちざかりのお子様がいらっしゃる場合は、洗濯物の量も半端ではない、、と思い、雨の日でも洗濯物が干せるスペースとして空間を設けました。この収納の屋根兼玄関の屋根でもある下屋は、雨天時の洗濯干し場の為だけでなく、屋根が深く被っていますので、隣家アパートの2階からの視線もシャットアウト出来ます。これぞY’sのプランニング。一石二鳥ならぬ、一石3鳥、4鳥のなっています。駐車場から直接この空間に靴のままアクセスですので、キャンプ帰り後のテント干しなどもこのスペースで行え、収納もすぐそこです。朝一の日差しや通風を確保する為に板塀だけでなく、縦格子を設け、採光・通風を損なわず、玄関先も暗くはなりません。目隠しの役割とデザイン性も兼ねていますので、縦格子は良く採用しています。
南側の『濡れ縁』
洗濯干し物は東面の下屋下の空間を使い、リビングと隣接する南側の濡れ縁には洗濯物があふれた場合のみの干場となっています。急な来客の際など、客間やリビングから洗濯物の山が見られる心配もありません。それでは次は、室内のご紹介になります。
南側には、ダイニング漉しにリビング+畳コーナーを配置
Y’sオリジナルのTV台。脚が無く床から浮いていますので空間も広く見え、掃除も楽ですね
小上がりの畳コーナー
南面の濡れ縁にアクセス出来る場所にリビングを配置しました。掃き出し窓には、引込型の内障子があり、冬季の冷気や夏季の熱もこの障子でシャットアウトします。畳コーナーは、Y’sのマスト。和室までいかなくとも、せめて3帖でも良いので、畳スペースはお勧めしています。急なゲストの宿泊・洗濯物の整理・アイロン掛け・お子様の昼寝場所などだけでなく、夕食後のご主人のごろ寝スペースなど畳は多岐に使用が出来る、万能なスペースでもあります。
地窓・無双窓
畳スペースの小窓は、通常のアルミサッシの内側に無双窓を採用。夜間は閉めておき、通風や採光が欲しい場合は開放出来る、日本に古来からある窓形式です。無双窓自体が引戸となっていますので掃除も楽ちんです。この畳スペースでごろ寝をすると窓越しに庭先が望めます。
ダイニングとキッチン
ダイニングテーブルはY’sオリジナルの造作家具。取り外しも可能でビスを外せば移動も可能です。テーブルは6人が座れる作りで、サイズは800×2300あります。この手のテーブルやデスクは、市販の工業製品よりも安価で提供ができるY’sのオリジナル品。しかも無垢材ですので市販だと高くついてしまいます。テーブル下部の壁には床下エアコン用の給気口があり、照明器具もY’sの造作。
ペレットストーブ。Y’sが代理店をさせて頂いているトヨトミ社 PE-6型ストーブ。発売以来の人気商品になります
Y’sオリジナルキッチンは、大きく、広く、しかも安価につくれます
キッチンは当初より奥様のご希望もあり、キッチン本体だけで3ｍほどある大型タイプ。これだけスペースがあれば、大人数の炊事も配膳も楽にこなせますね。お子様の成長と共に、朝の多忙な時間にお弁当箱がずらりと並ぶのかと思います。食洗器はミーレ製の大容量タイプです。キッチンの奥はパントリーとなっています。パントリーから玄関口まで直通でアクセスが可能でので、毎朝のゴミ出しも最短きょりで外部に行くことが可能です
Y’sのプランではキッチンとパントリーは必ず一対のスペースとなります。多少、何かのスペースを削っても必ずパントリーは必須のスペースと考えています
キッチンのつくり方は十人十色
キッチンプランは、これが基本、、、と言う事はありません。個々の趣味嗜好に合わせて作るべき物の一つです。既製品のキッチンでは、カタログを見ながら、帯に短したすきに長し、、では本当に使い易い、勝手の良いキッチンは作れません。しかも既製品のキッチンは高いです！展示場にいくとびっくりする値札が付いています。Y’sのつくるキッチンは、すべてオリジナルです。個々のご希望をお聞きした上でプランを練り、製作は、現地にて造作工事をしています。材質は無垢材でつくり、材質は同じ無垢材でも杉やヒノキや諸々。天板もステンレスの他にも色々とご用意が可能です。この仕様で既製品のキッチンメーカー品より、何より安価なのです。キッチンだけのリフォーム工事も賜りますのでご興味のある方は是非、お問合せ下さい。
収納戸は和紙張りです。通気性に優れ、収納内の湿気を排出します。収納内の壁天井は桐材を使用していますので湿気自体が溜らない仕上げになります
洗面台もY’sのオリジナル。陶器製の洗面ボウルは幅76ｃｍ奥行46ｃｍあり、お子様の靴なども漬け置き洗いも可能です。木のカウンターには自然塗料の保護剤も施していますので腐りなどは心配無用です
最後になりますが、室内の仕上げは自社製造の薄塗の土仕上げ『糊土』仕上げとなります。質感も性能もビニールクロスとはまるで別モノです。写真だとそれが伝わらないのが残念
まだまだご紹介をさせて頂きたいスペースもありますが、今回はこれでおしまいです。最後までご覧頂き、有難う御座いました。
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