三匹の子豚に学ぶ家づくり

童話 三匹の子豚に学ぶ

一番目の子豚はわらで家を建てるが、狼がわらの家を吹き飛ばしてしまう。

二番目の子豚は木で家を建てるが、やはり狼が木の家を吹き飛ばしてしまう。

三番目の子豚はレンガで家を建てる。狼はいくら息を吹き付けても、レンガの家を吹き飛ばす事ができず

子豚達に懲らしめられてしまう。

 

湘南 ワイズ

 

木やわらで簡単に家を造り、遊び呆けている兄弟と、コツコツと時間と労力をかけ

苦労しても良いものをつくれば必ず最後は報われると言う教訓のヨーロッパの童話です。

教訓はともかく、家だけに目を向けるとあくまでヨーロッパ(環境)のお話なのです。

こと日本の住まい(家)に当てはめるとそうではないのです。

日本(アジア)と比べて湿度が低いヨーロッパなどでは耐火、耐風性に富んだレンガ(石)の家が良いと

思いますが、日本の場合、耐震性や断熱性、調湿性に問題がありますが、木やわらは、

それらの性能に長けています。そして木やわらは、日本の気候の中で育み生み出していくことが

可能な材でもあります。

 

 

わら、木、レンガ・・・材単体の強度の順とでも言いましょうが、日本の住環境をみると

材自体の強度とそれは一致しないと思います。

三匹の子豚の家に学ぶY’sが考える現代の家は…

『構造は木で造り』

『断熱性はわらを使い』

『石(土)を床や壁に使い蓄熱をする』

これらの自然材を用いた家こそが、快適で健康な暮らしやすい家ではないでしょうか?

手間を掛ける事でコストも上がってしまいます。しかし、手間を掛けても造るものには必ずその根拠や

役割があるのです。

簡単に、早く、安く、誰でも作れる家が現代の住まいになってしまいましたが弊害も多いそれらの家。

それがはたして良い家なのでしょうか?

身近な自然素材で家を建てる。自分で維持、管理を行い、費用(ランニングコスト)を抑える。

環境面、金銭的に無駄なコスト、エネルギーは使わない。家が健康なのは当たり前。家全体を密封せず、

空気が流れる、呼吸する家を目指す。空調機器(エアコン)に頼らず、夏は涼しく、冬は暖かく。

室内の音が響かず、静かで落ち着ける。本物の素材でできている家。

これらの考えで建てた家は、まるで竪穴式住居の住環境でもあるのです。

まさに身近にあるものを用いて環境にも人にも優しく適している住み家(家)であると考えられます。

2014/12/28

 

 

 

湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます


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