良質な材で良質な下地を!

良質な下地が有ってこそ、仕上げも活きるのです。

自然素材を使い、家をつくれば何でも良いと言う訳ではありません。特に最近、巷では自然素材=漆喰などの内装仕上げ材の事だけを言っているような宣伝文句もあり・・・一般の方々は勘違い?想い込みをしてしまうかも?ととても心配しています。

勿論、手で触れる機会も多い、壁や床の仕上げも大事ですが、ある意味、本当に大事なのは骨格(構造)や下地など、目に見えづらい、手で触れにくい箇所かも知れません。仕上げ材は、何年後、何十年後につくり替えが出来ても、下地や骨格は簡単にはつくり替えは出来ません。

自然の恩恵を受け、育まれてきた材を用いて家づくりを行なう時は、材の性格を見ながら、その材の適正を見極めて使ってあげなければなりません。それは木だろうと、土だろうと、草だろうと一緒なのです。

 

まずは写真をご覧下さい。

湘南 ワイズ 建築 自然素材 土壁

これは何でしょう?!

湘南 ワイズ 建築 自然素材 土壁

正体は屋根の下地なのです。

 

Y’sでは、家づくりを行なう際は、全てこの方法で屋根の下地を造っています。この下地を簡単に解説をすると、厚さ12mm幅120mmの杉の板を垂木と呼ぶ材に対して、横幅3尺(910mm)ごとに互い違いになるように、45度の角度で一枚一枚、釘で打ちとめています。これを屋根の下地、野地(のじ)と呼び、斜めの野地を斜張り野地と名付けています。

最近の家づくりでは、これらの野地はベニヤと呼ばれる畳一帖の大きさの合板をバン!と止めれば終わりなのですが、Y’sでは手間暇をかけて、大工さんに止めてもらっています。

それは何故か?

Y’sがつくる杉の斜張り下地も、ベニヤ板の野地も構造上の耐力(構造計算上の地震耐力)はほぼ同じなのです。それなら簡単なベニヤの方が材料も施工費も安価なのでは?と思いますが、その通りで、材料費も施工費もベニヤとは比べ物にならないくらい金額は増します!

 

しかし!

 

耐久性が違うのです!!

この一言に尽きます。ベニヤなど工業製品である合板は接着剤や樹種を多用している為、20年ほどしか耐久性が無いと言われていますが、あくまで20年と言われている根拠も工場内での実験。実際の屋根裏は夏場に50℃を超える温度の熱気…実験施設とは状況が違います。20年は持たないたろうね…経験のある、ベテランの大工さんや工務店、設計士達は知っています。言わないだけ?(笑)

Y’sがつくる斜張りの野地ですは、手間もお金もかかりますが、強さと粘りが特徴である、国産の杉材を用い、下地をつくれば、何十年と家を守ってくれるのです。そこには構造計算を都度行なう緻密さと、大工達の職人の技術があってこそです。

自然素材の家づくりは、仕上げ材だけでなく、下地だからこそ自然素材でつくるべきなのです!いくら仕上げ材が良くても下地の質が悪ければ、経年変化で数年後に強度などに不安が出るだけで無く、その悪い成分が、仕上げ材をも通し、染み出し、目に、手にふれてしまいます。

 

Y’sの家づくりは、下地から仕上げまで全て自然素材!

これが基本です!!

 

タイミングが合えば、現場見学で斜張りを見て下さい!美しいですよ~  コチラ⇒

 

 

 

 

湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます!

 


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