本来の「土」とは

P1210347

 

皆さんは土に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?たとえば温かみがある、割れる、崩れる、自然の素材としてはいいけどコストが高そう……などいろんな印象をお持ちでしょう。
土は日本でも太古の昔から人々の生活に密着してきた素材と言えます。陶器や食を担うための畑や田んぼに土が必要なだった言うまでもありませんが、昔は生活に欠かせない「かまど」や化粧品などにも使われてきました。建築でも壁をはじめ、床(土間)、瓦、タイル、便器なども土からできています。

かまど三兄弟2

土は人間にとって、切っても切れない関係のものです。世界の歴史的建造物をみても、ピラミッドや万里の長城なども土が多く使われています。建築の世界では世界中で今なお多くの土が利用されているのです。それは人が住まう環境の中で、素材としての理にかなっているからなのでしょう。
日本の建築においても土と木は欠かせない素材です。土は日本列島の誕生からの歴史そのものでもあります。その種類たるや数えきれないほどで、各地で特有の色合いや性能の土が産出されています。建築で使われる土はその目的によって異なる性格を持ちます。下塗り、中塗り、仕上げなど用途によって適切な土があります。昔の人は木の土も地元のものを使って家を造ったものです。地産地消こそ住まいの原点なのです。
下の画像のような彩り豊かな球体(泥団子)も、土で作られています。色鮮やかでカラフルな顔料も化学製品ではなく、土(岩)を顔料とし、全ての材が自然素材で出来ています。しっかり作ると落としても簡単には割れませんが、水につけると…また土(泥)に戻ってしまいます。2008年の洞爺湖サミットで世界のファーストレディーへのおみやげとして送られた話は余りにも有名ですね。土というものは手のひらでくるくると団子を丸めていると、人々は不思議と無垢な笑顔になっていくそうです。9・11以降の世界の風潮として「人間の原点回帰、エコへの回帰」の象徴的なものだったのです。

どろ団子3

さて、その泥団子と同様に、わたしたちは家の外壁も土で仕上げています。天然のもつアースカラーで調色も無限に近くあります。


コメントはまだありません

Sorry, the comment form is closed at this time.