匠達と金沢の旅

いつもY’sの家づくりに協力して頂いている職人達と研修と言う名((笑))の小旅行で金沢へ行って来ました。

初日の夜は、酒宴(呆れるほど良く呑む…)もありましたが、そこは皆、Y’sの家づくりに携わるプロである職人達。一般の観光客の皆様と見ている所が若干違うようで、ガイドブックに出ている様な建物も、誰も見ていないだろう局所の壁や天井、床など建物の四隅などを中心に、顔をじっと近づけ凝視したり、それらの細かい納まりを皆で囲んで意見交換し、若い職人には先輩達が解説の為、即席授業が始まったりと、まさに仕事中さながらの様な目になっていました。

皆、ものづくり、家づくりが心底好きな連中なのです。この旅、本当は、少しは慰安の意味もありましたが、結局は家に関係する事に携わっていた方が我々には心地が良いようです(笑)

 

ワイズ 湘南

 

途中、お世話になっている『チルチンびと』の発行元、風土社の山下社長(現:金沢在住)にひがし茶屋街の案内をして頂きました。茶屋街の解説や現在の街の状況など、色々と教えて頂くなど、本来なら恐れ多いですが、贅沢で貴重な時でもあり、とても勉強になりました。FaceBook コチラ⇒

 

ワイズ 建築群青色の壁

 

ワイズ 自然素材弁柄の聚楽壁

 

また、普段から仲良くさせて頂いている、石川県の左官職人さん達からの、事前に頂いていた地元情報をもとに、他にも色々な場所も見て回りました。そのひとつである加賀市にある九谷焼美術館の建物。内外部の壁や天井はほとんどが左官職人による左官仕上げ。写真ではその美しさや質感を表しきれませんが、この局面の壁は、大津磨きと言う技法で作られた壁になりますが、少し知っている人がこの壁を見ると・・・とんでもない技術力に驚かせられます。Y’sで現在建築中の物件でも質感のある土壁をご希望されている施主様がいて、その調合を少し悩んでいましたが、その答えがココにはありました。これも何かの縁かも知れません。

 

ワイズ 建築曲面の大津磨き

Processed with MOLDIV土・漆喰などでつくられた仕上げ

金沢駅から車で1時間弱にある、ゆのくにの森では古民家を見学。タイミングよく、現在施工中の新築建物で、100年以上前の古材を取り入れる事もあり、大工の棟梁とあれこれ意見交換の議論もあり、ここでも有意義な時間を過ごせました。

 

ワイズ 古材 自然 家

 

たった二日と短い旅ではありましたが、早速、Y’sの家づくりに活かせるような、内容が濃い時間を過ごせました。まさに研修という名にふさわしい時間でした。

 

そして、その当時の技術、や考え方、そして美への拘りと機能性。それらを少しでも感じる事が出来、日本の家は、『木』『土』『草』などで作られ、それをささせる為の職人達の高い技術と志しがあってこそ、人にとっても、街にとっても未来永劫、永い間、優しく有り続ける事が出来るのでは?と再確認が出来た旅でもありました。

Y’sでは、これからも自然由来の材のみで家づくりを行なっていきます。

                      

                       Y’s山本の金沢紀行 コチラ⇒

 

 

 

湘南 ワイズは地域の建築を創造していきます!

 

 


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