④板倉工法 特徴

いよいよ建て方です。

近代の在来工法などとは違い、耐震金物などは一切使用しませんが、構造計算を行ってみても、十二分に耐力が取れる様に設計をしています。

今回は平屋ですが、二階建てでも、十分に耐震等級3も取得可能です。加えて、外部など、木のままの仕上げでも、法規上、防火規定もクリアが出来る為、

準防火地域などでも採用が可能です。家の全外囲面に杉板を落とし込むので、通気性・調湿性・防音性が高くなります。古来より、神社などは書物や穀物を保管・

保存しなくてはならず、倉としての役割も必要でした。そのために神社仏閣の構造には、調湿機能や通気性が高い工法が求められました。

▼ 板倉工法の利点

・耐震性

具体的には4寸角(120mm)の杉の柱に溝をほり、30mmの厚さの杉板を落とし込んでゆき、外周りをすっぽり杉板で囲んでしまう工法です。杉板が柱と柱に

組み込まれてしまうので、耐力壁としての強度があります。

・通気性

温度と湿度は、シックハウスの一番の原因になると言われております。特にシックハウスやアレルギーの原因は、収納などです。カビやダニだらけのクローゼット

に入れてある洋服を着ると、肌にカビやダニが付着して、皮膚が敏感な女性の方や小さなお子さんはアレルギー反応を起こしてしまう可能性が高くなります。

特に湘南地区でも、湿気の多い地区でもある鎌倉には最適な工法ともいえます。

日光杉板倉造りの家は通気性がよく、調湿性に優れていることから神社仏閣に使われてきました。代表的な建物としては、国宝の正倉院のあせ倉造りや

伊勢神宮中宮が有名です。これは結露防止に効果があり、快適な眠りをもたらすことでしょう。

・調湿性

木をふんだんに使うことにより、室内の湿度・湿度の変化が外気と比べて小さくなります。木は生きています。四季に合わせて室内温熱環境が調整できるので、

冬は少ないエネルギーで家全体が暖かく、夏も少ないエネルギーで家全体が爽やかな家になります。

関東地方の高温多湿な気候風土では、土壁のような調湿作用があり断熱性能のある工法が求められますが、手間とコストのかかる土壁に代わるものとして、

板倉造りの家は十分な機能と耐久性を持っているともいえます。

・防音性

木の壁は防音性が高く、また内部の音を吸収して周囲にもらさない効果があります。しかし、防音性が高いが故に、音が反響してしまうなど、板倉工法の

デメリットとも取れますが、今回の計画では、この短所を補う工夫がとられる予定です。

・断熱性

壁に使われる杉板は30mmの厚さ、家の内部の調湿をし、外気の影響を木材が伝えにくくしています。

湘南地区でも、特に鎌倉や逗子、葉山など、気候・風土・環境に合わせた工法かもしれません。

 

これからもワイズでは、湘南の建築を創造していきます。

 

 


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